「もっと時間があれば…」「もっとお金があれば…」「もっとプレータイムもらえれば…」
SNSを開けば、たくさんの情報を手に入れることができる現代社会。必要な情報を手軽に手に入れることができる一方で、情報が豊富にインプットされるが故に、悩んでしまうことも多いように感じます。こうした悩みの原因は何にあるのでしょうか?
自分には無いものを、誰かは手に入れている、、、
そんな「誰か」と「自分」を比較して考えてしまうことが、悩みやモヤモヤを生み、現状に満たされることのない毎日や人生になってしまうように思います。本記事では、このような誰にでも、一度は経験のあることへの向き合い方、ということについてお伝えしていきます。
完璧主義に陥っているのかも…
自己評価が低く、現状に満足できないという人は、アスリートには多いと思います。もちろん、その姿勢があるからこそ、努力を重ねていき、成功を手にしているアスリートも非常に多いと思います。
しかし、一方で、そういうアスリートは、往々にして、「自らへの課すハードル」が高いが故、いつも不安な気持ちが多く、焦りが生まれ、結果として、オーバーワークなどに陥り、健康を害してしまうことが多いのでは無いでしょうか?
こういったアスリートの多くが、すべてのことを「完璧にできるようにしたい!」という想いが強いようにも思います。だからこそ、完璧でない自分に悩み、完璧な自分を求め続けてしまうのではないかと思うのです。
そして、冒頭で記載したように、SNSにより、どんどん情報がインプットされてしまうからこそ、自分のライバルたちと、必要以上に比較してしまい、一層、自分の首を首を締めてしまっているのではないでしょうか?
足りないことに目が行きがちに…
自分の同期が、活躍してプレータイムを伸ばしている、レギュラーになった、ナショナルチームに入った、、、なんて情報を目にしたとき、自分自身の状況が思わしくなければ無いほど、どんどん、焦りが募っていくでしょう。
そして、自分に「足りないこと」ばかりに目がいってしまい、”できている”、か、”できていない”のゼロイチの2択で考えてしまう傾向が強くなるように思います。そうなると、「もっともっと」というマインドになり、「もっと練習しないと…」「もっと時間が欲しい…」という多ければ多いほどうまくいく、という感覚になっていくように思います。
こうしたマインドになっていくと、「追加すること」に意識が向かいがちになります。練習時間を増やす、どんどん新しい方法を取り入れる、などです。
でも、本当にあなた自身には、「足りないこと」が多いのでしょうか?
老子【足るを知る】をヒントに
上図は、古代中国の思想家である「老子」が記した「道徳教」の一節です。その中に、「足るを知る者は富む」という、「知足者富」が表記されています。
これは、”満足することを知っている者は心が豊かである”ということを意味しており、”不足しているもの・ないもの、ではなく、足りているもの・すでにあるもの、に注目すれば、幸せになる”ということを説いています。
つまり、我々はどうしても、自分にないものを欲しがったり、自分以外の誰かに憧れたり、羨ましく感じたりすることが多いのですが、そうではなく、今、自分自身が持っているもの、つまり、自分自身を受け入れ、自分の存在自体を肯定することから、満足感や幸福感が生まれて、良い人生へと進むということを教えてくれているのだろうと、解釈できます。
他人と比較したり、周りの声を気にし過ぎて、本来の自分の良さを見失うことのないようにしていくことが、アスリートにとっては、非常に重要なのだと思います。
しかし、ここで、現状の自分に満足してしまっていたら、成長することができないのでは?という考えが浮かんできます。アスリートである以上、高みを目指して、成長し続けなければいけないだろう…と。
足るを知った上で、どう成長していくことができるのか?
それこそが、アスリートに必要な考え方であると僕は考えます。
足るを知った上で、どう成長していくか?
一万円札の顔や、慶應義塾大学の創設者として有名な福澤諭吉は、著書「教育の目的」の中で、”足るを知るを勧むるにあらず、足らざるを知りてこれを足すの道を求むるにあるものなり。”という一文を記載しているそうです。
様々な解釈はできると思いますが、アスリートという立場であれば、このように解釈できるかなと僕は考えます。
自分自身というものを理解し、自分自身ができることをコツコツと行っていくと同時に、チームから求められることや求められる役割を汲み取り、それを求めていくことも必要
という感じでしょうか。アスリートとしては、自分の良さや武器を理解しつつ、チームのニーズにしっかりと答えていくことが、成長の鍵になるのかもしれません。
こうした成長のための考え方として、僕自身が非常に良い考えだなと思うものを最後に紹介したいと思います。
なりたい自分になることが幸せへの第一歩
僕は、起業するにあたり、あるビジネスコミュニティに参加しました。そのコミュニティの主催者が共有してくださった考え方が、「Be×Do=Have」の法則です。
自分が望む成果や結果を手にしていくために、この考え方を知っておくと、なるほど!という感じで役に立つと思います。まさにアスリートには知っておいて欲しい考え方ですので、ぜひ、メモして、今後に活かして欲しいです!
- Be・Do・Have とは?
- 組み合わせで変わる生き方のスタンス
どんな結果や成果を得たいのか?そのために、どんな生き方をしたいのかは自分で決めるしかないです。しかし、例外なく、自分の目標を達成し、自分の望む成果や結果を手に入れている人は、「Be×Do=Have」の思考のスタンスを持ち合わせているようです。
なりたい自分になるためには、なりたい自分を具体的にイメージ(目標設定)し、それに向かって行動していく(計画実行)しかないようです。行動をとった結果、上手くいかなくても、その結果を踏まえて、次の行動を取り続けるしかないですね。
自分自身を受け入れ、その上で、なりたい自分を設定して、そのための努力を積み重ね続ける。
非常にシンプルですが、それをやり続けることが非常に難しいからこそ、成果、結果を手に入れることができる人とできない人がいるということですね。(自戒を込めて)
ということで、今すぐに、なりたい自分になるための行動をとってみてください!!
まとめ
今回は、他人と比較したり、周りの声を気にし過ぎて、本来の自分の良さを見失ってしまいやすいアスリートに向けて、「上手くいかないことへの向き合い方」について記載してきました。どういった考え方、スタンスでいるのかが、自分自身や自分の人生へ大きな影響を与えるということを考えるきっかけにしてもらえていれば幸いです。
・完璧主義に陥っているのかも…
・足りないことに目が行きがち…
・老子【足るを知る】をヒントに
・足るを知った上で、どう成長していくか?
・なりたい自分になることが幸せへの第一歩
最後に
現代社会において、知りたくない情報もどんどん入ってきてしまい、自分の頭が情報過多になってしまいます。上手く取捨選択できれば良いですが、そういかないことも多いと思います。特にアスリートは…。
自分が思うようなプレーができない、負けゲームが増えて、なかなか勝てない、怪我で長期離脱してしまう、などがおきますし、あのとき、こうしておけばよかったとか、後悔することは本当に多くなるでしょう。
しかしながら、それも含めて人生です。長い長い人生です。それすらも受け入れることができたら、アスリートとしてだけでなく、人間として、本当に成長できると思います。アスリートでいる時間は長くて10-20年です。その後の人生はそれ以上の期間です。
その後の人生のことを考えれば、”今”をより大事に生きるということができるかもしれないなと思います。アスリートでいられるのは、ほんの少しの期間。その期間にアスリートとしてだけでなく、人間としての魅力や成長を図ることができれば、人生そのものが幸せなものになりそうですね。
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