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【トレーニングコーチ向け】シーズン中のトレーニング指導で気をつけている3つのこと

前回のアスリート向けのブログ記事にて、【シーズン中も無理なく続けることができるウェイトトレーニングの行い方】についてお伝えしました。この記事を書いているうちに、どんどん、トレーニングコーチ目線の文章ばかりになってしまい、内容がずれてきてしまったため、今回、トレーニングコーチ向けの記事として、改めて記載します。

この記事をご覧になっているトレーニングコーチ、トレーナーの方は、すでにご自身の【トレーニング指導スタイル】が明確になっておられると思いますが、僕のこの記事を読んで見て、何か新しい発見や視点を見つけるきっかけになれば良いなと思って、僕自身がトレーニング指導時に心掛けていることについて記載していきたいと思います。少しでも、アスリートのトレーニング指導をされ方々のヒントになれば嬉しいです。

目次

アスリートは、シーズン中もウェイトトレーニングを継続しましょう!

この記事は、シーズン中もウェイトトレーニングを継続することを前提として記載していきます。以前のブログ記事においては、「なぜ、シーズン中も、トレーニングを継続するべきなのか?」ということや、「シーズン中に具体的にどういった方法でトレーニングを進めていくべきか?」ということについて記載していますので、ぜひ、下記のブログ記事をご覧になっていない方は、ご覧ください。

【アスリート必見】シーズン通じてコンディション維持したければ、トレーニングを継続せよ!

【アスリート向け】シーズン中も無理なく続けれるウェイトトレーニングの行い方

 

シーズン中も継続できるトレーニング指導の行い方

前回の記事で、シーズン中に無理なく継続できるトレーニングの行い方について記載していくうちに、トレーニングコーチ側が、どういった視点で、コーチングを行うべきか?的なことが、どんどん、入ってきてしまい、膨大な文字数になってしまいました…。

そのため、今回は、シーズン中にトレーニング指導を行うトレーニングコーチの立場に立って、どういった点に気をつけて、僕自身が、シーズン中のアスリートのトレーニング指導を行っているのか?という点について、ご紹介していきます。ご覧になっている方のヒントに少しでもなれば、嬉しいです。

僕がシーズン中のトレーニング指導において気をつけていることは、大きく3つあります。

① トレーニングの目的は、競技力向上

② 心身のコンディション(状態)に留意すること

③ 余白を残すこと

この3つのことについて、今回はご紹介していきたいと思います。

トレーニングの目的は、競技力向上

1つ目に関しては、アスリートのトレーニング指導を行うトレーニング指導者の多くは理解していることだと思います。しかし、この部分がどこかで抜け落ちてしまい、アスリートとの間に【溝】ができてしまうこともしばしばです。

具体的には、ウェイトトレーニングを始めとするトレーニングを継続した結果、いわゆる、「フィジカル測定データ」に目が行きがちになってしまう、ということです。

もちろん、継続的にトレーニングを行っていく上で、挙上重量アップやパワー値のアップなどは重要なデータです。それを活用して、選手の努力の成果を振り返ることは重要です。(選手も気になる選手は多いですし…)しかし、注意が必要なのは、その測定データを向上させることが目的にすり替わってしまうと、途端に、選手たちのトレーニングに対する意欲に変化が生じてしまいます。

そうならないためにも、測定データと実際のプレーにおける動きやそのデータなどと、見比べながら、選手のフィジカル面とスキル・テクニック面の変化を行ったり来たりしながら、振り返りをしていく必要があります。そのためには、選手との連携はもちろんのこと、競技コーチやトレーナーとも情報共有しながら、フィジカル面の変化がプレーにどのように好影響をもたらしているのかを明確にしていく必要があると僕は考えています。

心身のコンディション(状態)に留意すること

2つ目は、僕が一番、重視していることです。中でも心のコンディション(状態)には、かなり気を配るようにしています。というのも、長いシーズンを戦う上で、身体のコンディションのアップダウンがあるように、心のコンディションのアップダウンもあります。

特に、プロアスリートになると、学生時代までのチームでのスター選手です。しかし、そのスター選手の集まりであるプロチームになると、全員が同じようにプレータイムを得れるわけではありません。これまでやったことのないような役割を担う選手が出てきたり、短いプレータイムの中で結果を残さないといけない状況になるなど、そういったことから、身体へのストレス以上に、心へのストレスが大きくかかるものでもあります。

そのため、普段から、選手の状況をつぶさに観察し、選手と取り巻く状況や環境の変化により、どのように選手の様子やコンディションが変わるかについて情報収集しておく必要があります。

この辺りの選手それぞれが置かれた立場や状況をきちんと理解しないまま、自身が作成したトレーニングプログラムをただ行うだけでは、無味乾燥のトレーニング指導になってしまうわけです。

トレーニングプログラムは、ベテラントレーニングコーチも若手のトレーニングコーチもほぼ変わらないかもしれないです。もしかすると、トレーニングプログラム自体は、若手のトレーニングコーチの方が優れたモノを提供できるかもしれません。しかし、そのトレーニングプログラムを、選手それぞれに合わせて、どのように落とし込んでいくのか?というコーチングをあわせたトレーニング指導という点においては、やはりベテラントレーニングコーチのそれは、「素晴らしいといいようがない」と、自身の過去を振り返っても実感しています。

例えば、以前のブログ記事で紹介した、疲労度は高くても、トレーニングの意欲が低下していない選手の場合、【疲労度】という点だけを見てしまえば、トレーニングを実施しない、という答えの方が良いかもしれません。

しかし、選手によっては、シーズン中、継続してトレーニングを行うという自分ルールを決め、それをコツコツやってきたとすれば、疲労度が大きいからやらないという選択肢を取る方が、ストレスになる可能性もあります。

そういった場合には、疲労度と、選手自身がやりたいことを考慮して、適切な負荷設定をしたプログラムを提供するのはもちろん、その選手の意志を尊重し、ポジティブな方向へと進むことが出来るコーチングや声かけをしていくことが、トレーニングコーチには求められると、僕は考えています。

一方で、トレーニングを継続すること自体にネガティブになってしまっている選手においては、そうでない選手と同じトレーニングプログラムを提供するのではなく、その選手がポジティブに取り組むことができそうな負荷設定をしたプログラムを提供することが良いと思います。

トレーニングをやらないという選択肢をとるのではなく、できる負荷で、継続するという選択肢を取る方が、長いシーズンを考慮した際には、効果的であることの方が多いかもしれません。

このように、選手の心身のコンディション(状態)をつぶさに観察し、必要なことを実施していくことが、トレーニングコーチとして、重要な役割であると僕は感じています。

 

余白を残すこと

以前、僕はトレーニング指導しているアスリートに言われた言葉があります。それは、「たらちゃん、新しいエクササイズ追加したら、一つ減らさないと、やること増える一方だからね」という言葉です。

これ、選手だったら、大きくうなずく言葉かと思います。というのも、僕も含めて、トレーニングコーチやトレーナーは、やりたいことが増えがちです。しかし、減らすのが苦手です(苦笑)そのため、結果的に、選手が提供されたプログラムは、たくさんのエクササイズになってしまうことになることが多々あります。

当時の僕は、自身が提供するトレーニングプログラムの中で、すべてを完結させる!ということを意識しすぎていたと思います。しかし、選手目線で言えば、【腹八分目】程度に押さえて、体力的にも、気持ち的にも少しだけ【余白】を残しておいたほうが良いはずです。(というのも、足りない選手は多くの場合、トレーニング後に、自分でちょこちょこやったりすることが多いですから…)

これこそが、目的が「競技力向上」からすり替わり、トレーニングコーチである、自分が満足するトレーニングプログラムを提供するということになってしまった結果であると考えることができます。いわゆる、自己満足ですね(笑)

こうした経験もあり、僕は、「一つ増やしたら、一つ減らす」ということを意識して、プログラムを作成し、【余白】を残すべく、【腹八分目】程度の負荷に設定することを意識するようになりました。

以前の記事でも記載したように、トレーニングコーチ、トレーナーから提案されるプログラムと、選手自身でプラスするプログラムでは、同じエクササイズ、負荷であっても、心身の受け取るストレスは割と違います。最後まで、トレーニングコーチやトレーナーが【仕上げる】のではなく、選手自身に【仕上げさせる】という方が、長いシーズンを考慮すると良いと、僕は経験的に感じています。

【余白】を残すというのは、結構重要です。人生においても余暇が大事だったり、遊びが重要なように、トレーニング指導においても、ちょっとそういう隙間を残しておいた方が、良い方向に進むと、僕は考えてトレーニング指導を行っています。

 

まとめ

今回は、僕が、シーズン中にトレーニング指導を行う際、気をつけている3つのことについて紹介してきました。今回の内容が、少しでもこの記事をご覧になられた方のヒントやきっかけになることができれば嬉しく思います。

① トレーニングの目的は、競技力向上

② 心身のコンディション(状態)に留意すること

③ 余白を残すこと

 

最後に

アスリートの競技力向上のためには、シーズン中、継続的にトレーニングすることは必要不可欠であると、僕は考えています。しかし、アスリートも人間で、身体は一つしかありません。だからこそ、一人ひとりの状況をしっかりと観察して、適切なトレーニング負荷を設定することはもちろん、ときには、トレーニングをストップすることなども必要になると、僕は考えています。

こうした背景から、僕は、どういったことを行うか?よりも、どのように選手に伝え、実行してもらうか?ということに、非常に気を配りながら、現在でもトレーニングを行っています。トップアスリートも一人の人間であり、意欲にあふれるときもあれば、気持ちが落ち込んでいるときもあります。そういった状況に応じた対応ができるようにしていくためにも、「相手のことをしっかりと観察して、必要なことを提供する」ということを忘れてはいけないなと考えています。

 

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