「スポーツ現場で働くために、必要なことはなんですか?」
といったことの質問を受けることがよくあります。正直、色々あるのですが、僕は、「気配り、目配り、心配りかな?」と返すことも多いです。しかし、相手にとってほしい答えは、これじゃないらしく、何いっているんだ顔をされることもあります(笑)
おそらくですが、そうした人が答えてほしい答えの一つが、「専門知識や実践スキル」と答えてほしいのかなと思うのですが、僕からすると、これはスポーツ現場で働くというか、お金を頂いて仕事をする上では、当たり前に持っておかないといけないモノだと思うんです。そんなことを今日は記事にしてお伝えしていきたいと思います。
専門家である以上、学びのアップデートは不可欠
トレーニング指導の専門家として、対価としてお金をいただき、生活をしていくのであれば、学びのアップデートは不可欠であると僕は思います。
というと、「学ばなくてはならない…」「学び続けなければならない…」みたいな表現になることもあるのですが、個人的な意見としては、学びとは義務でもなんでもなくて、知りたいっていう好奇心や興味によってもたらされるものであると考えています。
だから、大事なことは、知的好奇心や興味関心が自分の専門分野に対してあるかどうかということだと僕は考えています。
なぜ?から始める
では、どうすれば、知的好奇心や興味関心を持てるようになるのか?というと、目の前で起きていることに対して、疑問を持つことだと思います。
例えば、「なんで、この選手は、高くジャンプできるのに、あの選手はできないんだろう?」とか、「なんで、この選手は、ウエイトトレーニングで挙上重量は高いのに、スポーツでのコンタクトには弱いんだろう?」とかです。
目の前で起きている事象には必ず原因や理由があって、その原因や理由を探っていくこと自体に興味関心を持てるかどうか、学びの源泉であると僕は考えています。
そう考えると、専門家とは、「原因や理由を探っていく作業自体を楽しむことができる人」と言い換えることができるかもしれません。
学びに関する僕の私見は、過去のブログをぜひご覧になってください。
専門知識や実践スキルがなぜ必要なのか?
さて、話を戻して、なぜ、【専門知識や実践スキル】が必要なのでしょうか?
それは、「相手の問題を解決するために必要だから」です。
仕事は、問題解決です。
スポーツ現場で働くトレーニング指導者にとって、相手であるアスリートの問題解決をすることが仕事なので、仕事を遂行するためには、解決するための方法を知っておいた方がよいからです。
アスリートの問題や悩みは、多岐にわたります。そのため、自分自身の問題解決の手段の引き出しが多ければ多いだけ、解決する確率や役に立てる確率を上げることができると僕は考えています。
だからこそ、使うかは使わないかは置いておいて、「引き出しを増やす」という名目において、専門知識や実践スキルを日頃から磨いておくことは極めて重要だと思います。
とは言っても、無作為に、何でもかんでもパクついていると、節操ない人になってしまうので、自分のトレーニング指導のフィロソフィーに基づき、選択していくことが重要だと思います。
そうしないと、情報過多の現代においては、情報に埋もれてしまい、引き出しだけが増えていってしまい、肝心の問題解決の部分が十分にできない可能性があるので、注意が必要だと思います。
トレーニング指導フィロソフィーってどうやって作り上げるの?
「自分のトレーニング指導のフィロソフィーに基づき、選択していくことが重要」といったものの、若い人たちにとっては、その【フィロソフィー】自体を模索中の方も多いと思います。
そんな方は、自分の身の回りにいるトレーニング指導者の中から、「こんな人になりたいな?」とか、「こんな風にトレーニング指導ができるようになりたいな」と思う人を、まず探すことから始めてみてください。
逆に、「こんな人にはなりたくないし、トレーニング指導を受けたくない」とか、「こんな感じのトレーニング指導はしたくない」と決めていくことで、【参考にしない人】を明確にしていく方が割と簡単かもしれません。
そうやって、取捨選択をしていくことで、少しずつ、実践経験を積みながら、自分自身のトレーニング指導のフレームができてきて、そこから、徐々に自分自身の【トレーニング指導のフィロソフィー】というものが形作られていくように僕は思います。
最後に
ちなみに、僕は、40歳を超え、トレーニング指導の方法というよりも、こんな感じで、良い歳の取り方をしたいなと思える先輩がいます。その方のように、自分の周りに、自然と笑顔の溢れるようにしていきたいなと思っています。
やはり人と人が接する仕事ではあるので、自分自身も人に興味関心を常に持っていたいし、その相手を心からリスペクトしながら仕事をしたいと思っています。そのためには、必要なことは人間力であると、やはり僕は思うので、いろいろな経験をしながら、人としての器を大きくしていきたいなと思っています。
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