「天才」と聞くと、特別な才能や独自のアイデアを持つ人を思い浮かべますよね。アスリートの中にも、「天才!」と呼ばれる人がたくさんいます。辞書で調べると「天才」は「生まれつき持っている才能」と書いてありますが、本当にそれだけでしょうか?
実際、天才と呼ばれる人たちには、才能だけでなく、努力や環境が大きく影響していることが多いです。彼らも失敗を重ね、忍耐強く努力を続けているのです。トップアスリートの出している好成績も、単なる才能の賜物ではなく、彼らの並外れた努力の結果だと感じます。
今回は、「天才」とは何か、そして努力がどれほど重要かについて考えてみたいと思います。今、伸び悩んでいるアスリートのあなたに少しでも参考になれば幸いです。
【1】天才とは才能だけじゃない?
「天才」って、特定の分野で抜きん出た才能や独自のアイデアを持っている人を指すことが多いですよね。アスリートの中にも、周りから「天才!」なんて言われてきた人はきっと多いと思います。
辞書で調べてみると「天才」は、「生まれつき持っている、並外れた才能」とか「そういう才能を持つ人」って定義されていました。(weblio辞書から引用)
でも、「天才」って言葉、ちょっと議論が分かれるところもあるのかなと。実際、才能だけじゃなくて、努力や環境もすごく大事だったりしますよね。天才と呼ばれる人たちも、たくさんの失敗を重ねていることが多いですし、実は才能以上に、努力や忍耐力の方が大きな要素だったりするのかもしれません。
メジャーリーガーの大谷選手も、あれだけの成績を残していますけど、決して生まれつきの才能だけで結果を出しているわけじゃないですよね。たぶん、誰よりも努力して、誰よりも忍耐強く頑張っているからこその成績だろうなって、僕は思います。
【2】努力は方向性を持っている
メジャーリーガーのダルビッシュ選手が残した言葉で、「練習は嘘をつかないって言われるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」っていうものがあります。これって、ただ努力するだけじゃなく、ちゃんと目標に向かって効果的にやらないと結果は出ない、ってことを表してるんだと思います。
彼がメジャーに行く2年くらい前から、肉体改造をするためにトレーニングや食事を見直して取り組んでいたんです。ピッチャーがベンチプレスみたいな上半身のトレーニングをするのは当時タブー視されてたんですが、彼は周りが何と言おうと取り組んでました。当時、DAHで彼はトレーニングしていましたが、僕らパフォーマンスコーチですら「大丈夫かな…」って心配してたくらいです(笑)。でも彼は、目標のためにそれが必要だと信じてやってたんですよね。
彼にとって、こうした一つ一つのことが目標達成に向けた必要なステップだったのでしょう。ダルビッシュ選手以外にも多くのアスリートのこうした努力を間近で見てきて感じることは、「正しい方向に向かって積み重ねた努力は結果を生みますが、間違った方向に努力しても結果には繋がらない」ということです。
結果を出す人は、まず目標をしっかり確認して、「これでいい!」と思ったらすぐに行動し、必要なだけの努力を惜しまず続けることができるんですよね。さらに、そういう人たちは方向性に迷ったときや不安になったときには、ためらわず周りにアドバイスを求めることが多いです。それも、目標達成に向けてすぐ行動できるようにする秘訣なんだと思います。
※以前、記載したアスリート向けの努力に関する記事はこちら
【3】結果を出すために視点を変える力とは
結果を出す人って、正しい方向に向かって努力できるだけじゃなく、迷ったときには周りに助けを求められる人なんですよね。つまり、自分が目指す結果に対して、視点を変えてアプローチできる力を持っているんだと思います。
例えば、チームスポーツでチーム戦略がうまくいかない時に、ポジションを変えたり、プレースタイルを調整したりして状況を打開できるかどうか、って話です。ゴールを目指すために、どれだけ柔軟にアプローチできるかが大事なんですよね。
だから、ただ一生懸命に努力するだけでは足りなくて、結果を出すためには、視点を変えて新しいアプローチができる力が必要なんです。努力と周りのサポートを活かしながら、柔軟に考えて行動し続けることが、成功のカギになるんだと思います。
【4】努力を努力と感じない人って
僕は仕事柄、たくさんのプロアスリートと接してきましたが、トップ選手になればなるほど、彼らは努力を努力と思っていないんじゃないかな、と感じることがよくあります。会話の中で「いつもよく努力されてますね」と伝えると、「いや、まだまだです」って返されることが多いんです。特に、世界の舞台を経験しているアスリートほど、この傾向が強い気がします。
一方で、学生アスリートと話すと、「努力してるんですけど、なかなか結果が出なくて…」なんて言葉をよく聞きます。
これは、トップ選手が良い意味で努力に対する感覚が麻痺してるんだと思います。レベルの高い人たちと切磋琢磨していると、ちょっとした努力じゃ「努力した」って感じなくなるんですよね。そういう意味で、【環境】の影響は大きいです。自分を引き上げてくれる仲間やコミュニティに身を置く価値って、まさにそこにあると思います。
逆に、学生アスリートみたいに、井の中の蛙状態だと、自分のコンフォートゾーンからなかなか出られません。「このくらいでいいか」とか「これだけやってるんだから大丈夫だろう」なんて思いがちです。自分を正当化する理由がどんどん出てくるんですよね。それが悪いわけじゃないですが、もし「もっと自分を高めたい!」と思うなら、どんな環境に自分を置くかはすごく重要です。
努力を努力と感じない人たちが周りにいると、自分も「まだまだやることがあるな!」って実感できますよね。僕もありがたいことに、そんなアスリートたちに囲まれているので、いつも「お前の努力はまだ足りない」って、尻を叩かれています(笑)
最後に:常に新しい挑戦を求める
ここまで見てきたように、「天才」とは才能だけでなく、努力や環境も大きな要素になります。トップアスリートは、失敗を重ねながら忍耐強く努力しています。特に、正しい方向に向かって努力することこそが結果や成果に繋がります。と同時に、周りのサポートを受け入れ、柔軟にアプローチを変える力も大切です。どうすれば、自分の目標達成ができるのかを考え、新しい挑戦を行うことを恐れずに前に進んでいきましょう!
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