2021年も早くも1ヶ月が経ちました。この1ヶ月もあっという間でした笑 と同時に、少しコンディションが優れなかったりと、やはり健康第一!と痛感している日々です。そんな1月の最終日、1月31日に、妻の思いつきで、熊本県下益城郡美里町にある、日本一の石段で有名な、「3,333段の石段(釈迦院御坂遊歩道)」に、家族みんなでトライしてきました。そんな我が家の思いつきのイベントで、普段感じることのできない発見ができたので、皆さんにご紹介します!
3,333段の石段(釈迦院御坂遊歩道)って何?
3,333段の石段って、そもそも、何?と、県外出身者の僕はなります。が、結構、熊本県民にとっては馴染みの深いもののようで、「知らないの?」的な感じのものです。僕のジムに来館されるアスリートの方も、新年に、登頂した!と話されていました。
そんな場所を一度は訪れたいな!と思っていましたが、その日は突然訪れました。1/30(土)の夜、夫婦で、明日は何して遊ぶ?という話になり、天気は良さそうだから、どっか公園で遊ぶような感じかなと思っていたら、妻が突然、「3,333段に登ろうよ!」との発言。
ちょっと気になってはいた僕は、「おっ、いいね!」ということで、急にその日が訪れました。そこからは、自分の中で、トライする意味を後付けしていきます。
結果、【2021年1月31日に、家族みんなで、何かを成し遂げてみよう!】ということに意味を見出しました。子どもたちがどのくらいトライするのかを見てみたいし、自分自身も2021年を邁進していくための、何かのきっかけにしたい!という気持ちがどっかにあって、ポジティブな気持ちで臨むことにしました。
そして、自宅から、車で約1時間のところにある、美里町の「3,333段の石段」へと向かいました。
登ることから感じた、3つのこと
【1】子どもたちの心身の成長
1時間のドライブ後、山深い場所にある、「3,333段の石段」。日曜日ということもあり、結構多くの人たちが訪れていて、熊本県民にとっての「大事な場所」感を感じることができました。
そんな場所を前に、僕と、妻、そして、5歳の長女、4歳の次女、1歳9ヶ月の長男は、記念撮影。その場所には、僕たち家族以外にも、同じような家族、そして、部活生など、いろいろな人たちが、この「場所」を活用されていました。
いよいよ、始まった、3,333段の旅。登山もそうですし、今回の3,333段もそうですが、ゴールが決まっている、目的地、目標が決まっているモノは、キツくても何とか頑張れるモノだと思っています。
もちろん途中で、キツくて、辞めたくなったりすることもあるし、色んな葛藤と戦うことにはなるけど、やり続ければ、必ず到達できるという、受け入れやすいモノだと思っています。
そのため、子どもたちが、途中で、「まだ、着かない?」と聞いてきたりしても、「進めば着くよ」とだけ答えて、進みました。とはいえ、まだ、5歳、4歳の子どもたちなので、半分の1700段くらいまでいければいいかな?と、妻とは話していました。
しかし、5歳の長女なんかはびっくりするくらい元気に、たまには走り上がるくらいに、スタスタと登り、中間地点到着の際にも余力を残しているのが分かりました。
また、4歳の次女に関しては、普段、長女ほどのアクティブさを見る機会が少ないこと、割とすぐに飽きてしまう傾向にあることもあり、半分で辞めるっていうだろうなと思っていました。しかし、次女も中間地点で、余力があり、登る気力も体力も残されている状況でした。
こんな二人の子どもたちの様子に、夫婦で、びっくり。じゃあ、「全部、登り切ろう!」ということで、登り切ることに。(完全に、親が登り切りたい!と思ったからではありますが・・・笑)
しかし、登ったことがあるひとは分かると思いますが、ここからが少し大変何ですよね。次女は少しずつ遅れを取り始め、長女も元気はあるものの、「ゴールはまだ?」と聞く機会が多くなってきました。
それでも、二人とも、自分の足で、一段一段登り、最後、ポカポカ陽気の差す頂上まで昇り切りました。この子どもたちの姿に、僕も、妻も、感動!
大人でもそこそこきつい、この階段を全部登り切ることができるまでに体力も、そして気力もついてきていることに驚きました。
そんな子どもたちの”心身の成長”を一番に感じることができました。親が知らないところで、子どもたちは確実に成長していて、そのような環境をきちんと作ることこそが大事だなと改めて思いました。と同時に、子どもたちに対して、親がしっかりとトライしている姿勢や態度を見せていくことが、子どもたちの成長には欠かせないことであるなと思いました。
そして、1歳9ヶ月の長男も、300段ほど自力で登って楽しんでいました。そのあとは、僕や妻の背中で爆睡。頂上でも、ご飯も食べずに寝ていました・・・笑
長男を背負っての登頂は、まだ余力がありましたが、下山は、やはり、それなりの負担に。久々に、太ももが攣りました・・・。そして、翌日は、ふくらはぎが、ガッツリ筋肉痛となりました。
【2】疲労の感じ方の違い
下山後、近くの銭湯へ。実際は、家族風呂で汗を流して帰ろう!と、頂上から電話予約して、スケジューリングしていましたが、下山見込みが甘く、予約の時間に間に合わず。
結果、子どもたちは初めて銭湯に。銭湯は、「左俣の湯」。男の子チームと女の子チームに別れて入浴。長男は、初めての銭湯に、周りをキョロキョロ。身内以外の人たちが入浴しているシーンをみたことがないので、新鮮だったようです。
僕は、明日に筋肉痛が強く残らないようにと、入念に交代浴。冷水がかなり良い感じで冷たく、サウナ好きに僕にとっては、サウナに後ろ髪を引かれながらも、交代浴で我慢しました。一方、娘たちも初めての銭湯でいろいろな発見があった様子(笑)長女は、父親譲りの熱湯好き(ちなみに、長男も)のようで、熱湯に入りたがったようです。
そんな感じで、気持ちよく汗を流し、銭湯を後にし、帰宅。子どもたちは、布団に入るやいなや、すぐに寝息を立てていました。(長男は・・・??)
そして、僕自身も体はすでに筋肉痛が始まっていて、疲労感満載。しかし、すぐにでも寝れる!と思っていたのですが、、、。不思議な感覚に。
というのも、頭はすごくすっきりしているんです。体は疲れているのに。
なるほどなるほど。屋外での登山によって、頭の疲労感はほぼなく、おそらく、リフレッシュできたのでしょう。いつもは、デスクワークや仕事で疲れたときは、トレーニングやサウナでリフレッシュさせていますが、今回のように、アウトドアでの体を思いっきり動かすことでも、しっかりと精神的にはリフレッシュできるんだ!ということが、体感することができました。
ちなみに、学術的には、こんな感じです。”運動が「心」を安定させるメカニズム”
運動の効果の科学的背景はもちろん知っていましたが、自分自身が体感することで、改めて運動が、人の心身の健康に与える影響は本当に大きいなと感じることができました。そして、それをただ机上の理論として訴えるのではなく、自分自身がプレーヤーになり、実感、体感した上で、自分の言葉で伝えていく!ということが本当に大事なことだなと、改めて感じました。
ということで、皆さん、体を思いっきり動かして、心身ともに健康になりましょう!そうすれば、もっと世の中は、社会は、平和になるはずです!!
【3】登山のときの挨拶
今回もそうですし、登山のときには、登山客と下山客がすれ違う際、必ず、「挨拶」しますよね?これが登山のマナーだと言えば、そうなのですが、僕はちょっと気になりました。
というのも、すれ違う人たちが、自然と挨拶をする、なんてことは日常生活でほぼほぼなくなっています。それこそ、東京で仕事していたときに品川駅を利用していましたが、すれ違う人と挨拶を交わすことなんてまずありません。目すら合わせないですし・・・苦笑
沖縄や、熊本に住んでいると、東京にいるときよりは多くなりましたが、それでもわずかです。少し話はそれますが、沖縄に住んでいるとき、アメリカ人が身近でした。アメリカ人は、すれ違うときに必ずと言っていいほど、挨拶をするか、目で挨拶したり、軽く会釈?してくれます。
最初は、このカルチャーに少し戸惑いましたが、5年も住んでいると、僕も、自然と自分から同じようにしていました。こんな自然に挨拶ができるカルチャーが少し羨ましくもありました。
でも、このカルチャー、日本にも昔は普通にあったし、今でも地域によっては、普通にあるカルチャーではあると思います。しかし、都市部に住んでいると、どうしてもこうしたカルチャーに触れる機会が少なくなり、人と人の自然なコミュニケーション自体が希薄になり、結果として、人に対しての思いやりの気持ちなどが薄れてくるのかもなと思ったりしました。
そこで、登山です。
登山には、挨拶という自然なコミュニケーションのカルチャーが残っています。実は、そこにはいろいろな意味が隠されているようなのですが(こちら)、それは重要なこととは理解した上で、シンプルにお互いの健闘を称え合っているような挨拶、そして、一言二言と交わす自然な会話が、今の日本においては本当に大事なカルチャーのように感じました。
こんな風に、人との挨拶や会話が自然できるようになれば、人のことを思いやって、道を譲ったり、休憩所の席を譲ったり、ということが、日常生活においてもできれば、きっとストレスはもっと減るし、もっと平和になれるように思います。
今回は登山という訳ではないですが、久しぶりに登山のときの自然なコミュニケーションに触れ、こういう触れ合いはシンプルに考えて、良いものだなと思いました。
子どもたちの体力も確認できたので、また以前のように、登山というアクティビティをまた再開していきたいなと思います。
まとめ
今回、熊本県下益城郡美里町にある、日本一の石段として有名な「3,333段の石段」に家族でトライしてきました。3人の子どもたちもしっかりと頑張り、登り切りました。僕自身も久々の登山的なアクティビティを通じて、筋肉痛はもちろん、たくさんの刺激を受け、今回は3つの気づきについて記載しました。
【1】子どもたちの心身の成長
【2】疲労の感じ方の違い
【3】登山のときの挨拶
これらの気づきを通じて、また、登山の楽しさ、醍醐味を思い出すことができました。そして、以前とは違い、子どもたちと登るということが、また違う楽しみを僕に与えてくれるなと思いました。
2021年の新しい遊びに、登山を取り入れ、そして、キャンプまでいけるようになりたいなと思います。とにかく、子どもたちが小さいうちに、野遊びの経験をたくさんしてもらえるようにしたいなと思います。
沖縄では海遊び、熊本では野遊び、、、そんな感じで、自然のなかで遊ぶ楽しさを子どもたちに伝えていこうと思います。まぁ、僕が好きなだけなんですけどね・・・。
最後に
つい先日、妻と一緒に行っている子育て支援のプロジェクト「BOUBOU project」について、取材をしていただきました。そのとき、取材をしていただいた女性の方が、「子どもに自分が運動オンチなのを見せるのは少し恥ずかしいですよね。」と仰っていました。
この言葉に、日本の運動、スポーツを取り巻く環境が凝縮されているように思いました。かけっこも、スポーツも一番でなくてはいけない!一番じゃないから運動神経がない、運動ができない、じゃあ、運動をやめよう、みたいなスパイラルになっている気がします。
また、部活動で、スポーツに励んでいる人たちでも、高校生までに勝ち負けを前提に練習をさせられ、きつい練習を課された結果、高校卒業後は、運動やスポーツはいいや、、、となる人が多いのではないかと思います。
これって、問題だと思います。
冒頭の女性の方に伝えたのは、「子どもに上手に動けるのを見せる必要はないですよ。お母さんがすごく楽しく動いているのを見せることが大事だと思いますよ。」ということです。
子どもたちは、大人のこと、親のことをしっかりと見ています。だからこそ、大人が親が、一生懸命になって運動やスポーツを楽しんでいれば、身体を動かすことを楽しいものだと思うはずです。
体が動く限り、子どもたちと一緒になって、泥だらけになって身体を動かすからこそ、子どもたちも運動を楽しむことができるはずです。
スポーツは元々遊びです。遊びを楽しめていない大人が、スポーツを子どもにさせたところで、そのスポーツの楽しさを子どもは見つけることはできないでしょう。
ということで、子どもたちに、身体を動かして欲しいな!と思う大人たちは、まずは自分が身体を動かしてみましょう!上手である必要はないです。楽しくできるかどうかです。大きな口を開けて、大笑いしながら、身体を動かすことが、一番の良い運動です。
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