今から10年ほど前、海外遠征帯同時、トレーニング指導とともに、食事当番を担当していたときの話です。現地で味噌や醤油は手に入りやすいですが、だしがなかなか手に入らず、食卓に並べた味噌汁がイマイチな仕上がりになりました。その経験を経て、それ以降の海外遠征時には、日本から出汁を持参するようにし、選手やスタッフにも満足してもらえる味噌汁を作れるようになりました。
この経験から学んだのは、【準備の段階で手を抜くと、結果に差が出る】ということです。これは食事だけでなく、トレーニング指導においても言えることです。この記事では、トレーニング指導における下ごしらえの重要性について、僕の考えを紹介していきたいと思います。
【1】 トレーニングにおける「下ごしらえ」とは?
トレーニングで言う「下ごしらえ」とは、ウォームアップや、一つ一つのエクササイズの正しいフォームを身につけることなどです。このプロセスを省略していきなり、ストレングストレーニングに取り組んでも、結果はイマイチになることが多いと僕は感じています。
たとえば:
- ウォームアップの重要性
冷えた筋肉を急に動かすと、怪我のリスクが高まります。そのため、僕はモビリティエクササイズや、筋肉のアクティベーションドリルなどを実施してから、メインのストレングストレーニングに入っていきます。その方が、ストレングストレーニングの質が格段に向上すると感じているからです。
- 正しいフォームの習得
スクワットやデッドリフトなどの多関節動作は、正しいフォームを身につけてから、重量アップを図るのが鉄則です。フォームを整えずに重い負荷を一気に扱うと、膝や腰などのケガのリスクが高まります。
【2】 下ごしらえが結果を変える理由
トレーニングで基礎を整えることは、料理で言う「出汁を取る」ことに似ています。ただ食べられるだけではなく、【美味しく、満足感を得られる】トレーニングになるために必要なステップです。
- パフォーマンスの向上:基礎が整っていることで、トレーニングの効果を最大限に引き出せます。
- 怪我の予防:正しい準備は、ケガのリスクを大幅に減らすことができます。
- モチベーションの維持:トレーニングの導入段階で痛みやケガに悩まされることなく、うまく進めると、挫折することなく続けることができます。
【3】下ごしらえの工夫は「味つけ」次第
料理と同じく、トレーニング指導においても、「誰に、どんな風に味わってほしいか」で下ごしらえの仕方が変わります。
例えば:
- アスリートなら、競技特性に合わせたウォームアップやトレーニングが必要。
- 一般の方なら、楽しみながら続けられる基礎運動やエクササイズが重要。
であったりします。
下ごしらえの方法はマストではありませんが、相手のニーズに合わせて、下ごしらえを工夫し、相手に合わせた味付けを、しっかりと丁寧に行うことでその結果には大きな差が生まれると考えています。
【まとめ】まずは下ごしらえから始めよう
トレーニング指導を「食事」に例えるなら、下ごしらえは欠かせないプロセスです。ただ動けばいい、筋肉が大きく、強くなれば良い、という考え方もありますが、しっかり準備を整えることで、より効果的で、かつ安全なトレーニングを提供できます。
今後、あなたがトレーニングプログラムを作成する際には、ぜひ【下ごしらえ】にも十分に時間を割いてみてください。それが、あなたのクライアントの未来の結果を大きく変える鍵になるはずだと僕は考えています。
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