今回の記事では、熊本で、アスリート専用のトレーニングジムを経営する、3児の父である筆者が、家族との時間を大切にするために、働き方を変えた理由について書いていきたいと思います。
家族で夕食の食卓を囲む
「17時帰宅して、家族みんなで夕食を食べれる生活がしたい！」
そんな生活なんて、ジム経営してトレーニング指導を生業にしている人にとっては、無理なことなんだろうか？
ジムなんて、むしろ、17時から忙しくなるから、その時間で営業しないで経営なんてできない…正直、僕もそう思っていました。
個人経営で生活していくには、とにかく、売上が必要。そのための方法として、「一番、需要がある時間に営業する」、ということは、誰が考えても重要です。僕もそれはもちろん理解していたので、起業したての頃は、その時間にトレーニング指導を入れていました。
しかし、そうなると、起業した一番の目的である、【家族で夕食の食卓を囲む】ということが難しくなりました。
これでは目的に対しての手段が異なる…
どうすれば良いか？と思考錯誤した結果、今の働き方に落ち着きました。
起業するまで10年以上、朝から晩まで働くことが普通でしたし、それでも仕事自体が嫌だということはなく、むしろ、楽しいと感じながらやってきました。
だからこそ、自分自身の【普通】を変えるのには非常に苦労しました。
もっと仕事がしたいし、もっとクライアントに喜んでもらえるように、専門知識のアップデートもしたい…しかし、自分自身の【普通】を続けていたら、家族は僕のエゴの犠牲者になってしまう…
そんなジレンマに悩んでいましたが、ある言葉と出会い、僕の中の考え方は大きく変わりました。
仕事は人生の一部
僕はトレーニング指導という仕事が大好きです。
この仕事の道に進む時、僕は、プロアスリートのサポートをすることや、日の丸をつけて、世界中を飛び回りながら仕事をする自分を想像していました。多くの同業者と同じように、僕も、やるからには、この世界で一番になりたい！と思っていました。
そのため、これまで自分が歩んできたキャリアに対しては、非常に満足していますし、そのような機会を与えていただけたことにも心から感謝しています。
しかし、その一方で、結婚し、子どもができ、自分のライフステージが変わる中で、自分の仕事への向き合い方も、変えざるを得ないと思うようになってきました。自分がやりたいことが、家族の犠牲の上に成り立つようなものであれば、それは、僕にとっては、本望ではありませんでした。
そんなジレンマに苛まれていた時に、ある言葉に出会いました。
【仕事は人生の一部】
仕事で自分の目標を達成することが、人生のゴールとばかり考えていた僕にとっては、自分の人生観を揺るがす言葉でした。
仕事はもちろん好きだけど、人生は仕事だけで構成されているわけではなく、妻や子どもなど、家族との日常の積み重ねでも構成されています。自分だけの思い出だけでなく、家族と一緒に過ごした日常での思い出も、僕自身の人生を彩ってくれるものと気づくことができました。
その気づきがきっかけとなり、僕は、自分自身の仕事との向き合い方を変えようと思いました。そのための手段として、「起業」という選択をしました。
チームや会社など組織で仕事をしていると、もちろん色々な保証がある分、どうしても、自分でコントロールできないことが多いです。
しかし、僕は、上記なような理由で働き方を変えたいと思ったので、自分の人生を、自分でコントロールするため、起業することにしました。
もちろん、起業するということは、良いことばかりではないですが、自分の人生を自分でコントロールしたいと思う僕にとっては、最善の手段であったと感じています。
ワークライフシナジーな生き方
ここまで記載してきたように、僕は、サラリーマントレーニングコーチをやめ、起業しました。それによって、【17時帰宅し、家族で夕食を囲むことができるような働き方】を行うことができています。
僕は、以前の僕のような働き方を否定するわけではなく、以前の僕のように、「働き方を変えることができる」ということを知らずに、忙しさの渦中にはまってしまっているトレーニング指導者の方に、一つの働き方、そして生き方として、認知してもらえるようにしていきたいなと思っています。
誰でも歳をとり、ライフステージが変われば、僕と同じような問題・課題にぶち当たります。そのときに、働き方や生き方の選択肢を広げることができれば、きっと未来に希望を持つことができるかなと僕は考えています。
家事や育児といったものは、妻や母親だけが行うものではなく、夫や父親も十分行うことができるということ。そして、家族と関わった分だけ、そこでの楽しさや喜びを感じることができるようになるということを、僕は自身の実体験で、強く感じています。
妻や子どもたちと共有する時間が短くなってしまうからこそ、コミュニケーションが取れなくなってしまい、どこか、家庭内での疎外感を感じてしまうことも多いのではないかと思います。
そうなると、結局、人生の支えが「仕事」しかなくなり、どんどんそのギャップは大きくなっていってしまうのではないかと僕は考えています。
僕と同じように、自分の人生だけでなく、家族との人生自体も豊かにし、楽しみたい！と思い、「自分の仕事の仕方を変えたい」と思ってらっしゃる方がいるのであれば、そのために、必要なことを調べ、実行できる準備をしていって欲しいと思います。
仕事は人生の一部です。
あなたの人生をより豊かにしてくれるのは、日常の些細な幸せの積み重ねであると僕は思っています。その些細な日常の積み重ねを感じるためにも、家庭での家事や育児などのコミュニケーションは不可欠です。そこでの気づきが、きっと仕事にも大きな効果を与えてくれるものと僕は考えています。
というのも、仕事も楽しいけど、家事も育児も同じくらい、楽しいからです。そんな想いを、僕は今後の人生で、一人でも多くの方にお伝えできればいいなと思っています。これががまさに、【ワークライフシナジー】と呼ばれる、仕事と家庭の相乗効果というものですね（笑）
仕事は全てでない。仕事はあくまでも人生の一部です。だからこそ、もっと俯瞰して、自分の人生、そして、自分の未来を考えてみるといいのかなと思います。
「未来は自分の手の中に・・・」
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僕自身の経験として、30代前半から、いや20代後半くらいには、自身のキャリアデザインについてきちんと考えておかないと、家族ができたり、自分の健康が変化するとたちまち立ち行かなる可能性があると思っています。自分は大丈夫！と僕自身はそのくらいの時期に思っていましたけど（笑）
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