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【タラコラム】環境を与えられるのを待つのか、否か?

東京オリンピックが閉幕しました。日本チームにおいては、過去最高成績を収めた競技団体も多かったと思います。この背景には、競技強化費の大幅な増額により、アスリート、チーム、競技団体を取り巻く環境が充実したことが一要因であると思います。

このことからも、スポーツにおいては、”環境整備”というものは非常に重要であることが一目瞭然です。しかしながら、”不十分な環境においては、結果は出ないということではない”ことも事実だと思います。この辺りを踏まえて、”環境作り”について、少し考えてみました。

目次

ロンドン五輪後から東京五輪までの強化費総額は、730億円

ロンドンオリンピックの翌年、2013年度の競技強化費は33億円。そして、そこから年々、競技強化費は増額し、2021年度には、103億円に増加。9年間の総額は、730億円に達したとのことです。(引用:日経新聞 2021.7.30  記事はこちら

(図:日経新聞 2021.7.30 から引用 記事はこちら

過去のオリンピック開催国も、日本同様に、競技強化費を増額し、好成績を残してきたということを考えれば、今回の東京オリンピックの結果も当然の結果と言えるかもしれません。(それに加えて、日本の特徴的な気候に順応するための事前合宿を、コロナウィルスの影響で各国行うことができなかったことで、開催国である日本に有利に働いたという指摘もあります。)

今回は、競技強化費の増額によってもたらされた”環境整備”という点に着目してみました。

(その強化費は、国が支出してあてているわけなので、「税金」ではあるのですが、この話をしだすと、長くなるので、今回は割愛。)

環境整備によってもたらされるもの

競技強化費の増額による環境整備により、海外遠征の機会が増え、海外チームと対戦できたこと。そして、優秀な競技コーチの招聘はもちろん、トレーニングコーチ 、アスレティックトレーナー、メンタルコーチ、管理栄養士、アナリスト、スキルコーチといった、パフォーマンスアップ、競技力アップのためサポートスタッフを拡充できたことも大きな要因だと思います。

また、国立スポーツ科学センター(2001年設立)、ナショナルトレーニングセンター(2008年設立)、ハイパフォーマンススポーツセンター(2016年設立)という形で、選手、競技団体をサポートする施設がきちんと整備されたことは、ナショナルチームの競技力強化のために大きな役割を担ったことは間違いありません。

このように、より効果的、効率的に、求める結果を出していくためには、専門的な知識を持った人材を整備し、組織化することはもちろん、その組織を有機的に機能させていくための施設をしっかりと持つことは重要であることは、いうまでもありません。

これらのことから、目標達成において、”環境整備”に対する投資というものは非常に重要であり、且つ、有効であるということが理解できるはずです。

つまり、投資額が大小あれ、目標達成のためには、自分の取り巻く環境を、より良く整備していくための投資をしていく必要が非常に重要だと、僕は考えています。

自分を取り巻く環境をより良くしていくこと

オリンピックの強化費を引き合いに出してしまうと、どうしても額が「億単位」になってしまい、完璧な環境をイメージしてしまいがちですが、いきなり、そんなレベルにはなれるわけではありません。それこそ、ナショナルチームと、いわゆるプロのクラブチームでの環境、待遇は違うでしょう。個人でも、同じプロアスリートでも、野球選手とバスケット選手の取り巻く環境は異なります。

しかし、そのような違いはありますが、「自分の取り巻く環境をより良くしていこう」という意識に関しては、同じように持てるはずだと僕は思います。

それこそ、試合データの分析、振り返りのために、ipadを所有する、良い食生活のために料理本を購入する、フィジカル強化のために、トレーニングジムに通う、なども全て、現状よりも自分の環境をより良くしていこうという意識から生まれる行動”であると僕は考えます。

しかし、このことは、【誰にでもできることですが、誰にでもできないこと】でもあります。

ここに、成長できる人、結果を出せる人と、そうでない人の違うが出てくるのだと思いますし、この点が決定的な違いとなり、後々に大きく影響してくるのだと思います。

 

知恵を絞る、、、行動する、、、

僕は、今、専門学校で、ドームアスリートハウスが認定するチームパフォーマンスコーチ育成のカリキュラムを行っています。その専門学校は、今春から新校舎に移設。その学科が使用するためのトレーニングルームも新設される予定なのですが、諸々の事情でその環境が整備されていません。

その状況において、僕は、現状ある環境の中でできることを実施しているのですが、これは見方を変えると、受講している学生たちにとっても、ある意味、非常に良い経験になっていると僕は考えています。

写真のように、実技で使用するスペースは、学校の駐車場。そこに、トレーニング器具を引っ張り出して、そこで、必要な知識やスキルを学んでもらっています。もちろん、良い環境でできることは非常に重要です。しかし、上記したようにナショナルチームやプロチームならまだしも、学生チーム、それも、高校生チームなどのトレーニング指導などを行う場合には、設備が整っていないことが日本は圧倒的に多いです。

そのような環境においては、もちろん、必要最低限のトレーニング器具などの準備は整えるとしても、プラットフォーム、フロアマットなどがない環境であることは十分に考えられ、そういった限られた設備、環境の中で、どうやって、現状、自分ができる最大限のパフォーマンスを発揮し、結果や成果に成果に繋げる事ができるかを、「知恵を絞って」考え、そして「行動する」ということは、きっとこの先の将来、役に立つはずと、僕は経験的にも感じています。

上記したように、充実した環境でできるのであれば、それに越したことはありません。しかし、そうでない環境に身を置き、その中で、もっと成長したい、もっと上手くなりたい、と思うことができる人は、必ず知恵を絞って、創意工夫をするはずです。

しかし、より良くなりたい!と思えない人は、きっと、自分が与えられた環境の中で、創意工夫をすることはありませんし、自分の取り巻く環境を少しでもよくしようという気持ちにもならないはずです。つまり、向上心、意欲、などがある人たちだけが、そういうった意識を持ち合わせることができ、だからこそ、成果や結果を手にすることができるのだと思います。

そのような人たちは、きっと与えらた環境が良くても、そして、多少悪くても、創意工夫していきながら、自分に最適化していくのだと思います。そして、そうでない人は、そのような意識や行動を持つことなく、与えられた環境に満足してしまったり、与えられた環境に不平不満を言うだけなのかもしれません。

結局は、自分がどうなりたいか?なのだと思いますし、なりたい自分からの逆算で、今、何をすべきか?が決まっていくのだと思います。それができる人が、結果的に、成果や結果を手にしていくのだと、僕は思います。

まとめ

今回は、東京オリンピックの好成績と競技強化費の関係を基に、”環境整備”の重要性について記載しました。良い環境を与えられるのを待つのではなく、自分自身でより良い環境を作っていくという姿勢がアスリートにも、そして、多くの人たちにとって重要なことだと僕は考えています。

 

・より良い環境を手に入れることが成果、結果を得るために重要なことの一つ

・そのために、自分自身で、より良い環境を手に入れるという意識を持つこと

・その意識を持つことが、知恵を絞って考え、行動するということに繋がる

・重要なことは、「自分がどうなりたいか?」を考えること、そのなりたい自分からの逆算で、今やるべきこと、行動を決めていくということ

 

最後に

東京オリンピック後、各競技団体がどういう姿勢で取り組んでいくのかが重要ということを、元フェンシング選手であり、IOC委員の太田雄貴さんは、メディアで話されていました。今回のタラコラムで記載したことは、そのまま、競技団体にも言えることだと僕は思っています。

競技団体は、国からの強化費や補助金に依存し、そのサポートがなくなった瞬間に、環境整備ができないと嘆いてしまうのか?それとも、この機運をチャンスと捉え、自分たちの競技団体で、マネタイズする方法を考え、きちんと独立採算できるような財政基盤を作っていくのかで、次回のパリ五輪以降の成績は大きく変わると思います。

実際、フェンシング競技においては、太田さんを中心に、「観るスポーツ化」を図り、独立採算しとうという姿勢を数年前から取り組まれています。こうした動きを、その他の競技団体でも行っていく必要はあると思います。陸上100m決勝でのプロジェクトションマッピングのような演出は、これからどんどん行うべきでしょうし、そうした取り組みが、オリンピック期間以外での「観戦」へと紐つけていくはずだと思います。

スポーツには、「感情を揺り動かす」力があります。そして、現代では数少ない「ライブ観戦」したいコンテンツの一つです。そういったメリットを活かして、もっともっと成長していくと良いと思います。そして、その結果として、スポーツに関連する付帯産業(僕らトレーニングコーチ 、トレーナー業界も同じ)も、さらに活性化していくことと僕は考えています。

 

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