「日の丸をつけて仕事がしたい!」という強い衝動に従い、僕は30代前半まで、自己成長に全力を注いできました。(詳しくはこちらの記事をご覧ください。)しかし、結婚し、子どもが生まれ、妻にワンオペ育児を強いる状況を目の当たりにして、「このままで本当に良いのだろうか?」と深く考えるようになりました。
本記事では、僕がトレーニング指導者として、キャリアデザインと育児をどのように調整しながら進んできたかをお話しします。同じような悩みを抱えるトレーニング指導者の方々が、この記事を通じて心が少しでも軽くなり、前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
1. 初婚年齢とキャリアデザインへの影響

国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、夫婦の平均初婚年齢は夫が30.7歳、妻が29.1歳です(参考資料はこちらから)。また、総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)2021年(令和3年)」によると、25~34歳の男性転職者数は最も多く、約75万人にのぼります(参考資料はこちらから)。
これらのデータが示すように、男性の初婚年齢はキャリアの成長期と重なることが多いです。したがって、結婚や育児を意識し始める頃には、キャリアの成長機会と家庭での時間のバランスを取ることが難しくなってくることが考えられます。
これはトレーニング指導者の男性にも当てはまり、30代に入るとこれまでの経験を基に、より責任のある仕事を任される機会が増えてきます。僕も同じで、20代後半から30代前半にかけて仕事の幅が広がり、任されることが多くなり、仕事に自信を持って取り組んでいた時期でした。
しかし、その時期はちょうど結婚し、子どもが生まれたタイミングでもあり、仕事と家庭のバランスに悩むことが増えました。その結果、僕はより柔軟な働き方を求め、会社を辞め、個人事業主として独立する決断をしました。
2. キャリアデザインと家庭の両立は難しい?
男性トレーニング指導者がキャリアデザインと家庭のバランスを取るのは難しいとされています。その理由として、以下の点が挙げられます。
① 時間の不足
忙しいトレーニングスケジュールやイベント、クライアントとの打ち合わせなどの業務が、家庭や育児の時間と重なることが多く、結果として時間の不足が生じます。
② 仕事と家庭の両立によるプレッシャーとストレス
30代は、仕事と家庭の両方で責任ある役割を果たすことが期待される時期であり、これに伴うプレッシャーやストレスは大きくなります。会社での役割を果たす一方で、家庭でも夫や父親としての役割を求められるため、板挟みの状態になることが多いです。
③ 仕事の柔軟性の欠如
トレーニング指導やクライアントとのスケジュールは固定されていることが多く、特にトレーニング指導は夕方から夜間に行われることが一般的です。そのため、子どもが保育園や学校から帰り、家族が夕方から夜間に過ごす時間に不在にすることが多く、妻の負担が増すことが多くなります。
④ 育児に伴う感情的な負担
上記のような課題から、男性トレーニング指導者は家庭内で十分な役割を果たせていないと感じることが多くなります。その結果、家庭との距離感が生じ、自分が育児に関与できないという気持ちが強くなります。仕事で経済的支援をすることが最良だと考える一方で、家庭(妻や子ども)との関係がさらに希薄になり、最終的には離婚問題に発展する可能性もあります。
このような課題により、キャリアデザインと育児の両立は難しいと考えられ、多くの場合、男性トレーニング指導者はキャリアを優先させる傾向にあるのが現実です。
3. キャリアデザインと家庭を両立するために
これらの課題に対処するためには、以下の対策が考えられます。
① 仕事の柔軟性の確保
オンライントレーニングやリモートワークなど、柔軟なスケジュールを提供できる業務スタイルを模索し、取り入れることが重要です。これにより、仕事と家庭の時間をよりバランスよく確保することができます。
② 家庭での役割分担の明確化
家庭内での役割分担や育児の責任を明確にし、夫婦で協力して育児や家事を行う体制を築くことが必要です。夫婦間でのコミュニケーションをしっかりと取り、お互いの考えを理解し合うことで、家庭内の協力体制が整います。「とにかく話す」ことは、スポーツ現場でのコミュニケーションと同様に、家庭でも非常に重要です。
③ サポートシステムの構築
家庭や育児に対するサポートシステムを構築し、外部サービスを活用して助けを借りることも一つの手です。これにより、育児の負担を軽減し、家庭の安定を図ることができます。
④ ストレスケアとセルフケア
健康を損なわないよう、セルフケアやストレスケアを優先し、健康的な生活を維持することが大切です。心身の健康を保つことで、仕事と家庭の両立をより効果的に進めることができます。
これらの対策の中でも、特にすぐに実行可能なものは①と②です。
仕事の柔軟性の確保については、会社員であれば会社と相談して働き方を調整することができますし、個人事業主であれば、自分のサービスをオンライン化するなどして、柔軟な働き方を取り入れることが推奨されます。僕は、オンライントレーニングやリモートコーチングなどを自分のサービスに取り入れています。(詳しく知りたい方はこちらの記事へ)
家庭での役割分担の明確化については、夫婦でのコミュニケーションの時間を確保し、きちんと話し合うことで、お互いの考えを理解し合い、前向きに家庭のことに取り組むためのきっかけを作ることができます。我が家では毎週金曜夜に、夫婦でお酒を飲みながら、来週の子どもの予定などを確認して、共通認識を図る機会を作っています。
4. 自分らしく働く柔軟な生活スタイル
僕は、起業のタイミングで「仕事の時間の確保」と「家庭での役割分担の明確化」を徹底しました。その結果、より柔軟な働き方を実現し、家族を中心とした生活を送ることができています。(もちろん、現在も模索中です!)
個人経営者として、すべての責任は自分にありますが、自分がしっかりと取り組めば収入も安定します。家族との時間を優先するという考えのもと、仕事の時間を自由に設定することが可能です。
ここで重要なのは、会社員のように「何時から何時までが仕事」という概念を捨てたことです。
起業してからは、仕事と家族のことだけを考えて生活しています。家族と過ごす時間を楽しみながらも、常に仕事につながるヒントやアイデアを探しています。たとえば、17時にジムでの仕事が終わった後は、家族との夕食を共にし、子どもたちと共に20時過ぎに布団に入り、早朝4時に起きてデスクワークをするというルーティンを持っています。
考え方次第ですが、24時間の中で家族とのコアタイムをしっかり確保し、それ以外の時間は自分のビジネスのために働くというスタイルです。会社員であれば、自分が動かなくても会社は回りますが、個人経営者の場合は、自分が動かないとビジネスは回りません。そのため、睡眠時間もきちんと確保し、自分の健康を守りながら生活しています。
まとめ
キャリアが進むにつれて、必ずどこかのタイミングでマネジメントの役割に回る時期が訪れます。家事や育児を通じて家庭でのマネジメント力を向上させることで、仕事におけるマネジメント能力も向上するのではないかと考えています。
周囲に気配り・目配り・心配りのできる上司がいると、チームメイトとしてはとても嬉しいものです。つまり、家庭をしっかりとマネジメントした経験を持つビジネスマンは、マネジメント能力が高いと評価される可能性があり、これからの時代にふさわしいリーダーとなるかもしれません。
また、「仕事での成功が幸せ」という価値観から脱却することも非常に重要です。結婚し、子どもを授かり、家族を持つことができたなら、「家族みんなの笑顔が幸せ」という価値観を持ってみるのも一つの方法です。この価値観を持つことで、仕事に対する向き合い方が変わるだけでなく、人生のさまざまな要素を取り入れて複数の視点から幸せを測ることができるようになるでしょう。
最後に、映画『ステップ』のセリフを紹介します。
「家庭とは、家族が笑顔になるために変わり続ける場所」
あなたの幸せの価値観が変われば、きっと今よりも豊かな生活や人生が待っているはずです。変わることを恐れず、変わり続ける努力をしてみてください!
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僕自身の経験として、30代前半から、いや20代後半くらいには、自身のキャリアデザインについてきちんと考えておかないと、家族ができたり、自分の健康が変化するとたちまち立ち行かなる可能性があると思っています。自分は大丈夫!と僕自身はそのくらいの時期に思っていましたけど(笑)
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