スポーツ現場のトレーニング指導で心がけている4つのこと

僕が、これまで、プロ、アマ問わず、スポーツ現場でトレーニング指導を行なってきて、トレーニング方法などの専門知識を習得することと同じか、それ以上に重要と考えていることがあります。それは、トレーニング指導者自身が【どんな姿勢、態度で仕事をするのか？】ということです。

この記事では、僕自身が【スポーツ現場でトレーニング指導を行う際に心がけている4つのこと】についてご紹介していきます。

トレーニング方法よりも、まず大事にしていること

僕は、プロ・アマ問わず、たくさんの競技におけるスポーツ現場で仕事を行ってきました。トレーニング指導時の肝になる、トレーニング方法については、たくさんのやり方があり、クライアントの目的やゴール設定によっても、そのトレーニング内容は大きく変わると考えています。

また、トレーニングの効果そのものは、どんなトレーニング方法を行うか？ももちろん重要ですが、ここでお伝えするのは、トレーニング方法ではなく、トレーニング指導を行う際に、トレーニング指導者自身が【どんな姿勢、態度で仕事をするのか？】ということについて、僕の考えを共有したいと思います。

スポーツ現場のトレーニング指導で心がけている4つのこと

僕自身の経験から、スポーツ現場のトレーニング指導で心がけている4つのことをご紹介します。

#1: 選手にちゃんとやって見せれる

#2: 雰囲気づくり（マインドセット・モチベーション）

#3:引き出しをできるだけ多く持つ

#4:線引き

僕は、41歳になりますが、学校を卒業した時くらいは、デモだけできればいいやくらいに思っていました。しかし、プロアスリートを相手にするようになり、それでは「説得力が全くない」ということに気付かされました。

どれだけ知識や実績があっても目の前の人間がちゃんと動けないと、話を聞いてくれない、興味を示してくれない、ということが多々あるので、やって見せれる、ということは今でも大事にしています。

そして、ここ最近、やっとわかってきたことが、「明るく、元気に」ということです。トレーニングってただでさえ、やりたくないアスリートが多いです。それなのに、湿っぽったり、暗かったりすると、やっぱり気持ちが乗らないです。これは、そんな姿勢でトレーニング指導することはもちろん、トレーニングジム自体も明るくしておく！ということも大事だと思っています。日当たりが悪いジムは、僕はできるだけ避けたいと思っています。

そして、引き出しについてですが、選手からのリクエストは、唐突であり、かつ多岐に渡ります。そして、最近のアスリートは、勉強熱心な人が多く、本当にたくさんのことを知っていることが多いです。

そんな時に、色々な選択肢を提示できるようにしておくことは、相手にとっては、安心材料にもなりますし、信頼度を上げるきっかけにもなります。かといって、知ったかぶりすると、逆効果になるので、知らない時は、知らない！と正直に伝え、「次までに調べておきますね！」と伝えることが誠実でしょう。誠実さは必要不可欠だと僕は思います。

最後は、線引きです。これは、選手との距離感が、近くなりすぎない、ということです。あくまでも、選手は、競技の専門家であり、僕は、トレーニング指導の専門家です。お互い専門家同士、リスペクトした上で、コミュニケーションを取る必要があると僕は考えています。

年齢差で横柄な態度を取ることはリスペクトに欠けた行動かなと思います。また、トレーニング指導内容に関しても、自分ができること、できないことを明確にしておくことは大事だと思います。これは、相手にとっても選びやすい、相談しやすい状況になると僕は考えています。