アスリート、それもプロアスリートであれば、【結果】はつきものですよね。だからこそ、【結果】を出すために努力を積み重ねているはずです。しかし、なぜ、【結果】が伴うアスリートと、【結果】が伴わないアスリートがいるのでしょうか?
「こんなにも努力しているのに、なぜ?」そんな想いをしたことがあるアスリートは少なくないと思います。僕はアスリートではないですが、起業してから、こうした想いに駆られ、ネガティブな気持ちになってしまった経験があります。しかし、今思えば、「それでは、結果には繋がらないよな…」と思うことも多々あります。
今回は、プロの世界で、【結果】を出したい!と思うアスリート向けに、どういった「姿勢」「心構え」を持てば、自身の望む【結果】に繋がりやすいか?、そして、【結果】を出し続けることができるのか?ということについてお伝えします。アスリートはもちろんですが、僕のようなビジネスマンにもきっと効果的かもしれません!?ぜひ、最後までご覧いただけると嬉しいです。
結果を出すために大切なポイントとは?
以前、【結果を出すための、大切なポイントとは?】というテーマでブログを記載しました。(記事はこちらから)この記事の中で、結果を出すための大切な3つのポイントを紹介しています。
① 行動に移すこと
② 行動を起こすために、明確な目標設定を行うこと
③ 明確な目標設定を行うために、SMACのチェックリストを活用すること
成果、結果を出したい!と思っているけど、なかなか、①の「行動に移す」ということができない、ということを、僕自身の実体験からも感じています。
行動に移すためには、【〇〇という結果を出したい!だったらどうする?】と考えることができれば良いと思います。そうすることで、②、そして、③のポイントが必要になり、前進することができるはずです。
結果を出し続けるために大切なこととは?
結果を出すために大切なポイントは、ご理解頂けたと思います。と同時に、多くのアスリートが、いわゆる「一発屋」ではなく、「結果を出し続けたい!」と思われているはずです。これは、僕自身もそうです。できるのならば、自分が望む結果を出し続けたい!です。しかし、中々、そんな簡単にいかないということも、多くの人が理解していると思います。
ここでは、少しでも「結果を出し続ける」確率が上る可能性がある考え方についてご紹介します。これは、方法論をお伝えするのではありません。「結果や成果」を引き寄せやすい状況にするために、コントロールすることができる唯一のこと。つまり、【自分自身のあり方】についてご紹介いたします。「人は変えることは簡単ではないが、自分を変えることはできる」とよく言われるように、まずは、自分自身に矢印を向けてみる、ということを最初のステップにしてもらえればと思います。
■自分自身と競争させる
エイムズという研究者が以下のような実験を行ったそうです。(引用文献:#1)
”被験者である男の子に、二人一組になって、課題を解いてもらいます。そして、課題を解き終えるたびに、二人の成績が読み上げられます。
■Aチームの男の子たちには…
「成績が良かった方が勝ち。勝った方はごほうびを貰える」と伝える。
■Bチームの男の子たちには…
「勝ち負けはなし。二人には研究に協力してくれたごほうびをあげる」と伝える。
結果、
「自分の成績はどうだったか?」と振り返ってもらったところ、、、、
■Aチームの男の子たちには…
「自分の能力や運と結びつけた子どもが多かった」
■Bチームの男の子たちには…
「自分の努力と結びつけた子どもが多かった」
この研究結果から、エイムズは、以下のように結論づけたそうです。
【他社との競争は過信を生みやすく、自分との競争は意欲を生みやすい】
この結果を踏まえると、意欲的に物事に取り組むためにも、自分自身との競争は非常に重要と考えることができると思います。つまり、【過去の自分】と比較して、【現在の自分】がどうなのか?ということに目を向けさせることができれば、そこでの結果や成果で判断できるということなのです。
他者との比較ではなく、自分軸で考え、「今の自分は以前の自分よりも、努力しこれたのか? 取り組みを継続してこれたのか?」ということを振り返り、できれていれば、その結果を受け取り、できていなくても、できていないという結果を受け取り、ではどうすべきか?ということに目を向けることができるのだとおもいます。
■結果が出たあとが大事
自分自身と競争した方がよい!とはいうけど、アスリートは、他者に打ち勝って初めて、レギュラーの座を掴めたり、中心選手になれたりするんじゃないの?と思うはずです。もちろん、そういう見方をする人が多いと思います。(僕自身もそういう社会で行きてきましたし…笑)
ここで、上記の実験結果が大きな意味を持ちます。【競争は、「勝敗の結果が出た後」が問題】なのです。実験からもわかるように、人は、結果が出たあと、なぜ、その結果が出たのか?を考えます。競争に勝利した場合は、「自分はできる人間だ」とか、「自分が強運だ」と結論づけやすくなるそうです。一方で、競争に敗れた場合は、「自分はできない人間だ」とか、「自分は運がない」と結論づけやすくなります。能力や運というものは、自分の努力や工夫では、変えようがないので、そういうマインドになってしまうと、努力や工夫をしなくなるそうです。
このようなマインドを、「マインドセット「やればできる!」の研究」の著者、キャロル・S・ドゥエックは著書の中で、【硬直マインドセット】と表現しています。
一方で、上記の実験において、結果を「自分の努力」と結びつけることができる人は、うまくいくときはもちろん、うまくいかないときにも、粘り強く努力を積み重ねることができるマインドを持ち合わせているのです。上記のキャロル・S・ドゥエックの著書では、【しなやかマインドセット】と表現しています。
このように、【しなやかマインドセット】を持ち合わせることができれば、思うような結果が出ていなくても、【失敗を恐れずに前進し続けること】ができます。よく言われるように、「失敗を失敗と思ってない」ということなのだと思います。
うまく行かない場合には、「なぜ、うまくないかないのか?どうすればうまくいくのか?どのような課題があり、どのようにその課題を乗り越えればよいのか?」という感じで考えることできるということです。結果、【努力の方向】が明確になり、防ぐことができる挫折が多くなる、ということになるのだと思います。
このことからも、結果が出た後に、その結果をどう捉えることができるのか?ということは、非常に重要であることが理解できます。
失敗を恐れずに努力する姿勢を阻むものとは?
ここまでお伝えしてきたように、結果や成果を出し続けるためには、【失敗を恐れずに努力し続けること】が重要ということが理解頂けたと思います。
結局、「努力かよ!」という声が聞こえてきそうですが、結局、努力です!(笑)しかし、その努力をし続けるということは、言葉で言うのは簡単ですが、実際にやり続ける、ということは本当に難しいものだと思います。だからこそ、結果を出せている人とそうでない人がいるのだと思います。(これは、僕自身も身を持って感じているところです…苦笑)
多くの人が、「努力をし続けることが大切」とわかっていながら、なぜ、実施できないのでしょうか?これは僕自身も実体験としてあるのですが、その阻む理由は、【完璧主義】なのです。
努力を積み重ねることができない人のタイプに、「100点満点でないといけない」というマインドが存在します。不完全ではいけない、と考えてしまうことです。
例えば、あるプロ野球選手のイメージする投球フォームがあるしましょう。その投球フォームでなければ、プレーできないと考えてしまい、「今日は結果が出ない」と考えてしまう、ような場合です。
しかし、自分が求める【完璧】なんてものは存在するのでしょうか?以前、ブログでもご紹介させていただきましたが、このように考えてしまう人の多くは、「〇〇があれば、結果が出る」と思っている人が多いのです。(以前のブログはこちらから)
【結果を求めるのではなく、結果に繋がる、結果を得ることができる人間になる】という思考パターン(Be-Do-Have思考)を作ることができれば、失敗を恐れることなく、前に進む事ができるはずです。
まとめ
今回は、【結果】を出したい!と思うアスリート向けに、どういった【マインドセット】であれば、自身の望む【結果】に繋がりやすいか?、そして、【結果】を出し続けることができるのか?ということについてお伝えしてきました。結局は、「努力し続ける」しかないのですが、しっかりとやりきるためにも頭の片隅に理解しておけば、挫けにくいと経験的に感じています!!
・結果を出すために大切なポイントとは?
・結果を出し続けるために大切なこととは?
– 自分自身と競争させる
– 結果が出たあとが大事
・失敗を恐れずに努力する姿勢を阻むものとは?
最後に
トレーニング指導をしているときは、「じっくりと継続していきましょう!」と伝える僕ですが、自分のことになると、自分の取り組みに対して、すぐに結果や成果が出てほしいなんて思ってしまうことも多いです。
でも、そんなにすぐに結果なんて出やしない!ということを、いつも、僕が、月1回のコンサルティングを依頼している、トレーニングジム経営の先輩同業者とのコンサルティングセッションで、理解させてもらっています(笑)
不思議のもので、他人のことははっきりわかるのですが、自分のことになると見えにくくなるものですよね。僕自身も実体験として理解しているので、アスリートも自分の目標に向かって、努力する場合は、自分ひとりで解決しようとせずに、ぜひ、周りの専門家を頼る方が良いと思います。
知っていると思っていることでも、割と見落としていることがあったり、忘れてしまう事が多いんです。そういうのに気づかせてくれるのは、実は、周りの人なんだと思います。そんな【人】にいち早く出会えるといいなと、僕は思っています!!
<参考文献・引用文献>
#1:図解 モチベーション大百科 著:池田 貴将
#2:マインドセット「やればできる!」の研究 著:キャロル・S・ドゥエック
#3:弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉 著:鈴木 颯人
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