僕は、トレーニングコーチとして、多くのトレーナー、セラピストと一緒に仕事をしてきました。その中で、僕自身が信頼できるトレーナーやセラピストはどういう人たちかな？と考えたときに、「筋道をきちんと立てて説明することができる人」でした。

それはどういうことか？というと、スポーツ現場で働く以上は、選手やチームの目標や課題というものがあります。それらの達成のために、しっかりと現状把握を行い、その上で、その目標、課題達成のために、「何をすべきか？」ということを明確にできている人、ということです。

言葉で書くと非常に簡単なのですが、意外とこうした「筋道を立て、説明する」ということができていない人も多いのも事実です。このことができるだけで、選手は、「自分がやるべきこと」が明確になりますし、僕のようなトレーニングコーチも、「自分の役割」が明確になります。

つまり、スポーツ現場で働く上で、「チーム（組織）」として機能していくために、この考え方は必要不可欠であると、僕は考えています。そして、それを自ら実践し、今も現役の現場トレーナーとして活躍している方をお招きし、この「考え方」についてお話して頂きます。

また、現場での「現状把握」、そして「その後のアクション」に留まらず、トレーナーとして、自分が求めている成果、結果を出すために、どのように現状（コンフォートゾーン）を抜け出し、具体的な行動をとってきたのか？　ということにも迫り、学生の方やこれからキャリア形成をしていきたい方たちの、生きるヒントになればと思います。